ストレス国日本。その便秘事情とは

■ ストレスと便秘の種類

人ごみに押されまくる出勤。結果ばかり追求される業務。人間関係に困惑する職場。 私たちは、現代という名のストレス社会を生きています。これが、江戸や明治期であったなら、もっと気楽に生きられたかなーと思わなくないですが、医療や食料事情の悪かった旧時代は、命の扱いが軽い世界。一生、貧困にあえぐ生き方に比べれば、今のほうがいくらかマシ・・・と心に思いつつ、今日も便秘に苦しむわけです。

身の回りの生活の中には、いつでもどこにでもストレス・ファクターが待ち構えてます。便秘原因の中で、なかなか直りにくい「ストレス性の便秘」は、誰の身にもおこりやすい症状といえます。

自律神経は、交感神経と副交感神経との2種類がありますが、便を運ぶ大腸の蠕動運動をコントロールしているのは副交感神経のほうです。ところがストレスは、活動に向く交感神経を優位にして、副交感神経の働きを低下させてしまいます。

ストレスを受けている状態が必要以上に長くなると大腸も影響を受けます。蠕動運動が鈍ったり、逆に過度になって強く収縮したり、痙攣を起こしてしまうなど、腸に問題が発生することがあるのです。

ストレスが痙攣性便秘に

大きなストレスは大腸の調子を狂わせてしまいます。大腸の動きが悪くなると、下痢または便秘のどちらかがおこる可能性があります。便秘の代表といえるのは、痙攣性便秘と呼ばれるものです。大腸が痙攣(けいれん)する便秘ですが、動きが鈍って便が詰まるのではなく、動きが過度になってるのです。

この種の便秘で厄介なところは、市販の便秘薬や下剤が効かないことです。ドラッグストアなどで販売されている薬は、動きの鈍った大腸を想定します。大腸を動きを促進するための成分が含まれているので、すでに動きが過度になっている便秘との相性は最悪。効果があるどころか、かえって悪化させてしまう危険があります。

■ 痙攣性便秘の症状と原因

1 便秘と下痢が交互に起こる
腸機能が活発になりすぎているため、消化吸収する時間に対して、腸が運び込む動きが早くなっていることが指摘されます。便秘は便秘として、その狭間に、水分吸収が完了していない便が下痢として出てしまうことがあります。

2 下腹部に痛みを伴う
大腸の運動が過剰なので、胃腸が活発に働ている食後は、とくに下腹部に痛みをもよおす場合が多くなります。

3 硬いコロコロ便が多い
腸内でうまく運ばれないので、「便秘の便」は硬くてコロコロになりやすい。排便の後も、まだ残っている感じが多い傾向があります。

■ ストレス以外の原因も

痙攣性便秘の主な原因はもちろんストレスからの自律神経の乱れですが、それ以外の理由で発生したり悪化させてしまうこともあります。

1 過敏性大腸炎
過敏性大腸炎とは、大腸や分泌機能の異常によって起こる病気です。ただし検査を受けても、目に見える異常がないと言われてます。結局のところ、これもストレスや自律神経の乱れが原因とされています。

2 食物繊維の過剰摂取
便通を良くする食べ物の代表といわれるのが食物繊維。しかしこれは、下剤と同様で、大腸の働きを促進するための対策です。食物繊維が有効なのは、大腸の機能が不十分である「弛緩性便秘」などの場合に限られます。痙攣性便秘では、余計に痙攣させる結果になるので、食事やサプリでわざわざ摂取するのはやめましょう。

ストレスと過敏性腸症候群

痙攣性便秘の先には、もう一段階上ともいえる便秘があります。痙攣性便秘の症状が長く続いて、状態もかなり重度であるのなら「過敏性腸症候群」である可能性があります。

ストレスからの過敏性腸症候群の主な症状は、腹痛・腹部の不快感・便通異常などがおこります。この便秘はかなり厄介で大きく分けると以下の3つになります。

下痢型
 突然の腹痛とともに下痢がおこり、通勤や通学、外出さえ困難になる
便秘型
 ウサギの糞のようにコロコロ便で、排便が困難になる
混合型
 下痢と便秘とを繰り返す

腸と脳は神経で繋がってます。脳が不安やストレスを感じれば、腸が敏感に反応します。その影響から、腸の運動に異常が発生して、下痢や便秘をおこすというわけです。

過敏性腸症候群は、日本を含んだ先進国の住民に多い便秘です。日本人の有病率は10~15%。1億人のうち1000万人以上がこの便秘というのは、驚異的な数字ですね。さらにいうと消化器科を受診する人の3分の1が過敏性腸症候群の患者だとも言われています。男性なら下痢型で、女性は便秘型になる傾向があります。女性の患者の方が少し多くなってます。

■ 痙攣性便秘や過敏性腸症候群を治すには?

どちらとも、胃腸が不調になる主な原因はストレスです。病気を改善したいなら、自律神経が正常になるようなライフスタイルの改善が必要です。とくに重要になるのが、食事や運動ですね。しっかりと食べて良く動く。そうして、気分転換を図って、疲れを溜めないうに良く眠っておく。少々のストレスには反応しなくなるはずです。

日常生活に支障がないなら、こうしたセルフケアで治してしまえます。でも、通勤や通学、外出などの日常生活に影響が出ているようなら、個人での解決は困難です。早めに病院へいきましょう。


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